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2009年10月 アーカイブ

2009年10月06日

学部冬学期 増田一夫先生の授業内容変更のお知らせ

学部(後期課程)冬学期の増田一夫先生の授業内容が以下の通りに変更になりました。学部生の方は、ぜひ注意してください。時間は水曜3限、教室は8-317です。

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2009年冬学期  「フランス思想テクスト分析演習」/「フランス語(12)」

講義題目 フランス共和国とエスニシティ

授業の目標・概要
 フランス共和制は、しばしば「唯一にして不可分」な体制であり、エスニック・グループなどの「中間団体」を認めない体制であると言われている。他方で、その共和制理念の動揺が指摘され、理念を刷新する必要性も語られている。フランスにおいても、格差問題、郊外問題、治安問題の解決は大きな課題となっているが、「可視的マイノリティ」の増加との関連でしばしば問われるようになったのが「アファーマティヴ・アクション」である。しかし、たとえ自己申告制のraceであるにせよ、アメリカのように「人種」を基準にした制度は、共和制とは相容れない。
フランス式アファーマティヴ・アクションは果たして可能なのか。今学期は、この問題の第一人者の論考を手引きに、この問を考えたい。

キーワード : フランス、共和制、エスニシティ、アファーマティヴ・アクション

授業計画
 最低、第3章の « Discriminations : un plan pour l’égalité » を読みたいが、内定生にも配慮し、無理のない進み方を心がける。

授業の方法
 初回に授業目的等を説明した後、分担者を決めてテクストを精読してゆく。

教科書
Patrick Weil, La République et sa diversité. Immigration, intégration, discrimination, Paris, Seuil, 2005. (定価10.50€。可能な範囲で購入を勧めたい。)

成績評価等については、UT-mateを参照のこと。

2009年10月13日

【於 駒場】「東南アジアとヨーロッパのリージョナリズム」についてのシンポジウムのお知らせ

「人間の安全保障」プログラムからのシンポジウムの知らせが届いております。ご興味のある方は奮ってご参加ください。

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シンポジウム「東南アジアとヨーロッパのリージョナリズム」

【日時】10月31日(土)、11月1日(日)
【会場】東京大学駒場キャンパス18号館ホール

【プログラム】
オープニング 10:00-10:10

第1セッション 10:10-12:10
 「上と下からのローカリズム:民主化時代のインドネシア国家統合プロジェクト」
  岡本正明(京都大学東南アジア研究所准教授)
 「フランスにおける『地域主義』の変遷と『地域文化』」
  佐野直子(名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授)

第2セッション 13:30-15:30
 「アジア地域主義の変容:その運用規範の変化から」
  大庭三枝(東京理科大学工学部准教授)
 「ヨーロッパの連邦主義:比較の観点から」
  若林広(東海大学教養学部教授)

第3セッション 15:45-17:45
 「資格としての民族:マレーシアにおける『連邦制』の展開」
  山本博之(京都大学地域研究統合情報センター准教授)
 「福祉国家の『脱国家化』と『領域化』:現代イタリアにおける移民ケア労働と政策変化の考察」   
  伊藤武(専修大学法学部准教授)

11月1日
第4セッション 10:00-12:00
 「災害復興を契機にした地域アイデンティティの再編:インドネシア・アチェ州の事例から」
  西芳実(東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム助教)
 「美術館誘致による地域再生という投機:ビルバオ・グッゲンハイム美術館と新たなバスク・イメージの演出」
  萩尾生(名古屋工業大学国際交流センター准教授)

第5セッション 13:30-15:30
 「社会主義国家による民族確定政策の限界」
  伊藤正子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授)
 「国家制度のルールとしての民族性原理はなぜ採用されるか:エストニアの少数民族文化自治」
  小森宏美(京都大学地域研究統合情報センター准教授)

クロージング 15:30-15:40

【主催】
京都大学地域研究統合情報センター 全国共同利用複合ユニット「リージョナリズムの歴史制度論的比較」(代表:小森宏美)
【共催】
東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻
【問い合わせ先】
西芳実 E-mail: nishi@hsp.c.u-tokyo.ac.jp TEL/FAX: 03-5454-4932
【関連URL】
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/news_detail/id/243

概要については追記をご覧ください。

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2009年10月29日

【於 立教大学】公開講座のお知らせ

立教大学教授の吉岡知哉先生より、公開講座のお知らせをいただきました。ご興味のある方はぜひ奮ってご参加ください。詳細についてはフランス科研究室にも資料を置いていますので、そちらもご参照ください。

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下記のように招聘研究員による公開講座を開催いたします。どなたでも参加可能です。

日時:2009年11月5日(木) 18:00~20:00
会場:立教大学 池袋キャンパス 14号館D602教室

講師:Gilles Compagnolo氏    
(フランスCNRS上級研究員、プロヴァンス大学哲学科講師)

第1回セミナー
  「ルソーと啓蒙:『政治経済論』を中心に」

使用言語:フランス語(通訳あり)
対象: 学生、教職員、一般
司会: 吉岡知哉(立教大学法学部教授)
主催: 立教大学法学部          
連絡先:informseminar@gmail.com

講師紹介:
カンパニョロ氏は、近代政治経済学の展開を中心として多くの業績を著している気鋭の研究者である。その対象は、フランス啓蒙主義、重農学派、スコットランド啓蒙、ドイツ歴史学派やオーストリア学派と、広範囲に及ぶ。
今回の連続公開セミナーでは、「戦争と平和」、「政治と経済」といった問題群を軸にルソー、カント、ヘーゲルらの哲学・思想について論じてもらう予定である。

次回以降の予告:
 第2回セミナー「カントの永久平和論について」(11月12日)

 第3回セミナー「ヘーゲルと法哲学の原理」(11月19日)

 第4回セミナー「戦争と情念」(11月26日)

 *会場と開始時間はすべて上記と同じです。

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