本専攻の原和之先生より、UTCP新規プログラム「精神分析と欲望のエステティクス」
の一環として行われる、パトリック・ギヨマール氏の連続講演会についてのお知らせを
いただきました。みなさまどうぞ奮ってご参加くださいますよう。
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パトリック・ギヨマール Patrick Guyomard 氏は、パリ第七大学臨床人間学部
教授として教鞭をとる一方、フロイト精神分析協会(Société de psychanalyse
freudienne)の創立メンバー、元会長(現会員)として活動されている精神分析
家です。フロイト以降の精神分析運動の広がりと社会の変化とに応じて先鋭化し
た諸問題、とくに倫理や女性性といった問題をめぐる濃密な論考によって知られ
ており、主著『悲劇的なものの享楽』(La jouissance du tragique :
Antigone, Lacan et le désir de l'analyste (Paris, Flammarion, 1998
[1992]))では、欲望のドラマの形象化としての「悲劇的なもの」という観点か
らラカンによる『アンチゴネ』の注釈を精緻に読み解き、その限界と再検討の必
要性を論じられました。他の著書・編著としては Le désir d'éthique (Paris,
Aubier, 1998), Depuis Lacan. Actes du colloque de Cerisy-la-Salle,
Manche, du 20 au 30 juillet 1996, (dir. P. Guyomard et R. Major, Paris,
Aubier, 2000)などがあり、ラカンのもたらしたインパクトをより広範な文脈に
接続するというスタンスで議論を展開されています。
今回は本プラグラムの立てた「欲望」および「エステティクス」の問題に応え
る形で、7月2日(金)と5日(月)にそれぞれ下記のタイトルでご講演いただき
ます。
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パトリック・ギヨマール氏(パリ第七大学)連続講演会第一回
7月2日(金) 18 : 00-20 :00
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3
アンチゴネの肯定:純粋欲望、差異の欲望、精神分析家の欲望
L'affirmation d'Antigone : désir pur, désir de la différence, désir du
psychanalyste
司会:原和之
使用言語:フランス語(講演原稿の日本語訳を配布します)
入場無料 事前登録不要
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パトリック・ギヨマール氏(パリ第七大学)連続講演会第二回
2010年7月5日(月)18:00-20:00
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3
欲望と創造性―ラカン、ウィニコットと創造性の女性的起源
Désir et créativité : Lacan, Winnicotte et l'origine féminine de la
créativité
司会:原和之
使用言語:フランス語(講演原稿の日本語訳を配布します)
入場無料 事前登録不要
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会場については以下をご覧下さい。
駒場までのアクセス
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_02_j.html
駒場内の地図
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
Komaba Campus Access Map
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_02_e.html
Map of Komaba Campus (Building 18)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_e.html