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2010年10月 アーカイブ

2010年10月05日

【於 駒場】UTCP 連続講演会のお知らせ

原和之先生より、UTCPの連続講演会のお知らせをいただきました。ご講演いただく大阪大学の村上靖彦先生は、本分科の卒業生でいらっしゃいます。みなさま、どうぞふるってご参加下さいますよう。

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村上靖彦氏連続講演会「行為の生成・治癒の論理ーー現実触発への二つの応答」

日時:2010年10月9日(土)14:00-17:30
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3

講演者:村上靖彦(大阪大学)

司会:石原孝二(UTCP)・原和之(UTCP)

コメンテーター:十川幸司氏(精神分析家・精神科医)

使用言語:日本語
入場無料・事前登録不要

第1部 14:00-15:30(司会:石原孝二)
「看護研究を行為の現象学として読む――西村ユミ:目の光とひっかかりの時間性」

第2部 16:00-17:30(司会:原和之)
「秘密とその未来――ウィニコット・ラプランシュ・ドルトとコミュニケーションのねじれ」

(参考文献あり:「創造性と知覚的空想:フッサールとウィニコットを巡って」
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/pdf/hs36-099.pdf

講演概要
 現象学はフッサールが構想したものよりも、さらに大きなポテンシャルを持っています。フッサールが主にテーマとした対象認識の裏面には、対象や状況からの触発という次元が横たわっているからです。社会的現実による触発とそこへの応答とに目を向けるとき、現象学には二つの道があるでしょう。一つが触発する複雑な社会環境への介入として行為を考える道、もうひとつは触発の受容能力(つまりある種の主体理論)として治癒や成長を考える道です。前者が看護研究と現象学が交差する点であり、後者が精神医学と現象学が交差する地点です。
 いまだ分析されたことのない人間経験は無尽蔵にあります。その限りで事象分析としての現象学に終わりはありません。今回の発表では、具体的なデータの分析から現象学を拡張してゆくひとつの例を示せれば幸いです。

講演者プロフィール
村上靖彦氏:大阪大学大学院人間科学研究科准教授。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)。エマニュエル・レヴィナスを中心とした現象学研究から出発し、現象学者としてのレヴィナスに焦点を当てた論文で博士号を取得。現在は医療現場でのフィールドワークを踏まえて、現象学と精神病理学(精神分析)を、テクスト分析と臨床実践の双方から架橋する作業を精力的に行っている。著作にLévinas phénoménologue (Millon, 2002)、Hyperbole. Pour une psychopathologie lévinassienne (Association pour la promotion de la Phénoménologie, 2008)、『自閉症の現象学』(頸草書房、2008)がある。最近の論文に「メタファーという治療装置
フォーカシング・フッサール・よしもとばなな」(『現代思想』2010年5月号)など。

関連URL http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2010/10/murakami_yasuhiko_lecture_seri/

2010年10月19日

【於 駒場】博士論文リサーチ・コロキアムのお知らせ

本専攻博士課程に在籍している塚島真実さんの博士論文リサーチ・コロキアムが下記の通りに行われるということです。みなさま、どうぞ奮ってご参加くださいますよう。

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発表者:塚島真実
題目:ランボーにおける身体―キリスト教的倫理をめぐって
日時:10月25日(月)16時20分~18時20分
場所:18号館4階コラボレーションルーム2
指導教員:石井洋二郎(地域文化研究)
指導補助教員:鈴木啓二( 同 )
指導補助教員:湯浅博雄(言語情報科学)

地域文化研究専攻

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2010年10月26日

地域文化研究専攻の主催により、シンポジウム『移民・ホスト社会・人権』が開催されます。フランスからは増田一夫先生が発表をなさいます。みなさまどうぞ奮ってご参加ください!

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10月30日(土)に専攻主催シンポジムが開催されます。
今年のテーマは 「移民・ホスト社会・人権 」です。
日本社会で進行する少子化・高齢化。「第三国定住制度」による難民受け入れ開始。
大きな数の移民を受け入れたとき、ホスト社会には何が起こるのか。
諸外国の実例、在日韓国・朝鮮人の経験、難民研究など、地域文化研究専攻の
地域横断・領域横断的手法でこの緊急の問題にアプローチします。
皆様のご参加をお待ちしております。

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専攻主催シンポジム 「移民・ホスト社会・人権 」
Immigrants, Host Societies and Human Rights

日時 2010年10月30日(土) 14:00-17:00  
場所 東京大学駒場キャンパス18号館ホール

1.高橋均
 移民とホスト社会―地域間比較の視点から

2.増田一夫
 「旅する人々」ロマ人の試練―サルコジ政権のフランスについて

3.外村大
 在日コリアンはなぜ『在日』のままなのか?

4.佐藤安信・山本哲史(寄附講座「難民・移民(法学館)」)
 難民問題と「受入れ社会」としての日本

総合討論
コメンテーター:谷垣真理子、足立信彦

http://ask.c.u-tokyo.ac.jp/
地域文化研究専攻

2010年10月28日

【於 駒場】講演会のお知らせ

フランス語・イタリア語部会の主催により以下のような講演会が行われるとのことです。みなさま、どうぞ奮ってご参加くださいますよう。

ミシェル・ドゥムルドゥル教授 (ブリュッセル自由大学)
「伝統文化とパフォーマンスの行為論 - 音楽、舞踊、感情表現の演出を中心に」

(使用言語はフランス語)
日時 : 2010年11月2日 (火) 18:00〜
場所:東京大学駒場キャンパス 18号館 コラボレーションルーム#2
主催:東京大学教養学部フランス語・イタリア語部会

詳細についてはフランス語の説明がありますので、追記をご参照ください。

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