Section Française Komaba / フランス科

森山 工×重田園江 W刊行記念トークイベント 「モースとアーレントを再読する――〈戦争〉の時代に」

本科の森山工先生から、以下のイベント案内を頂きました。ご関心のある方はぜひご参加ください。

森山 工×重田園江 W刊行記念トークイベント
「モースとアーレントを再読する――〈戦争〉の時代に」
12月15日(木)19時開始

森山工著『「贈与論」の思想 マルセル・モースと〈混ざりあい〉の倫理』(インスクリプト)、重田園江著『真理の語り手 アーレントとウクライナ戦争』(白水社)刊行をめぐって、それぞれの著者によるトークイベントを開催。

「混ざりあい」を着眼点に、アカデミアの人であり社会活動家でもあったモースの全体像と主著『贈与論』を読み解く――『「贈与論」の思想』。
危機の思想家アーレント視点から、政治/戦争/暴力の背景を探る――『真理の語り手』。

マルセル・モース(1872-1950)と、ハンナ・アーレント(1906- 1975)はともに激動の時代の中で、思索を重ねていった思想家である。彼らの視点を通し、「社会主義」「全体主義」「政治」「戦争」などをキーワードに、社会そのものの〝在り方〟を考える。


【登壇者】
★森山 工(もりやま・たくみ)
東京大学大学院総合文化研究科教授、文化人類学。著者に『贈与と聖物─マルセル・モース「贈与論」とマダガスカルの社会的実践』、『墓を生きる人々─マダガスカル、シハナカにおける社会的実践』、訳書にマルセル・モース『贈与論他二篇』など。
★重田園江(おもだ・そのえ)
明治大学政治経済学部教授、現代思想・政治思想史。著書に『フーコーの穴――統計学と統治の現在』、『連帯の哲学Ⅰ――フランス社会連帯主義』、『ミシェル・フーコー――近代を裏から読む』、『社会契約論――ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』、『統治の抗争史――フーコー講義1978-79』、『隔たりと政治――統治の連帯の思想』、『フーコーの風向き――近代国家の系譜学』など。

【開催要項】
日程:12月15日(木)19時~20時30分
会場:読書人隣り(千代田区神田神保町1-3-5冨山房ビル6階)

■来場参加ご希望のお客様は以下URLよりチケットをご購入ください。■
https://jinnet.dokushojin.com/products/event20221215

 ※地下鉄神保町駅(半蔵門線、都営三田線・新宿線)A7出口下車

★来場特典として、イベント終了後に動画配信URLを配布!

YouTube Liveでオンライン配信あり!
★12月22日までアーカイブ視聴が可能です。

■オンライン配信参加ご希望のお客様は以下URLよりチケットをご購入ください。■
https://jinnet.dokushojin.com/products/event20221215_online

 

「フランスにおける共同親権の成立   離婚後のマネジメントから家族のマネジメントへ」

20221112 Conference G Neyrand Affiche

本科にいらした増田一夫先生から、以下のイベント案内を頂きました。ご関心のある方はぜひご参加ください。

「フランスにおける共同親権の成立
  ――離婚後のマネジメントから家族のマネジメントへ」

講師:トゥールーズ大学名誉教授 ジェラール・ネラン(社会学)
 
日時:2022年11月12日(土) 18時30分~20時30分
    (+非公式セッション20時30分~21時)
使用言語:フランス語、日本語(同時通訳つき)
    (非公式セッションはフランス語のみとなります)
*以下より事前登録をお願いいたします。
https://x.gd/x9l8G


お申込みいただいたにもかかわらず、11月11日までにお手元に案内のメール
(ZOOM会場入場のためのリンク)が届いていない場合は以下までご連絡ください。
post.mariage@gmail.com

主催:科学研究費補助金 基盤研究(B)
   結婚の歴史再考――フランスの事例からみる(ポスト)結婚、生殖、親子、家族

趣旨
フランスでは1980年代後半から共同親権をめざす法整備が始まり、2002年にはそのプロセスが一応の完成をみました。日本では、2018年7月に法務省が離婚後の単独親権を見直し、共同親権の導入を検討すると発表しました。しかし、離婚後の共同監護制度のみならず、現在の面会交流に対して批判的な声があがっています。必ずしも保守的と目されていない人びとも、共同親権制度には「子どもの権利」の濫用があり、DV が発生する構造を温存しかねないとして反対の声をあげています。フランスではどのような経緯で共同親権が成立したのか? 長年家族の推移を観察し、子供の視点からの著作も多い、社会学者のジェラール・ネラン氏(トゥールーズ大学名誉教授)を招き、その問題を考えます。ふるってご参加ください。

 

 

【第83回HMCオープンセミナー】       ジャック・ラカンによる言語

本科の原和之先生から、以下のイベント案内を頂きました。ご関心のある方はぜひご参加ください。

  • 日時:2022年9月30日(金)17:30 – 19:30
  • 場所:Zoomオンライン開催
  • 報告者:原 和之(東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • ディスカッサント:立木 康介(京都大学人文科学研究所教授)
  • 使用言語:日本語
  • 主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
  • 申込: https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZEqd-uurjsvG9SPzSzx8UoCaz9sHojTgnIz

20世紀フランスの精神分析家ジャック・ラカンによる精神分析の再定義の試みは、その定義を基礎づけるより一般的な二つの概念、「こころ」と「ことば」の根元的な問い直しと共に進められてゆきました。このうち「こころ」の問い直しをとり上げた第1回に続き、第2回となる今回は、ラカンが「ことば」をどのように異なった仕方で考えようとしたかを見てゆきます。

1950年代のフランスで、精神分析の新しい姿を提示すべき立場に置かれたラカンが、精神分析という営みの基礎をなすものとして注目したのが「言語」の次元でした。治療の中で言葉が持つ力については、精神分析の創始者であるフロイトがすでに繰り返し指摘していますが、それが主題化されるのがフロイト以後のこの時期になったのはなぜなのか。その理由の一つと考えられるのが、フロイトとラカンの間に登場した「一般言語学」です。フェルディナン・ド・ソシュールによって創始されたこの分野は、フロイトの議論を制約していたのとは異なった、言語を語るための新たな枠組みを提案するものであり、なかでもその議論の中で提示された「意味」に関する独自の観点は、「こころ」と「ことば」を外的に影響し合う二つの存在としてではなく、互いに結びついて同じ一つの構造をなすものとして見る見方を可能にするものでした。

以上のような観点から、本セミナーではラカンの思想形成の過程で展開された言語をめぐる議論のうち、中期に集中的に論じられた「シニフィアン連鎖」と「欲望のグラフ」という二つの概念装置をとり上げ、それが言語学や哲学、数学などへの学際的な参照の中でどのように練り上げられていったかを概観した上で、それがそもそも人がなにかを「聴く」とはどういうことかという根本的な問いへの答えとして考案された抽象的な機械、「ラカン・マシン」と呼ぶべきものではないかという見方を提示し、これを糸口としてラカンの「言語」観について論じたいと思います。

中部大学 創造的リベラルアーツセンター(CLACE)第2回シンポジウム「リベラルアーツと自然科学」

本科にいらした石井洋二郎先生からシンポジウムのご案内をいただきました。

中部大学創造的リベラルアーツセンター(CLACE)第2回シンポジウム

テーマ:「リベラルアーツと自然科学」

日 時 :202272日(土)1000分~1300

開催形式:オンライン(Zoomウェビナー使用)

パネリスト:大栗博司(カリフォルニア工科大学教授・東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構長)
      長谷川眞理子(総合研究大学院大学学長)
      下條信輔(カリフォルニア工科大学教授)
コメンテーター:佐々木閑(花園大学教授)

備 考  : 事前申し込み制(先着250名)

申し込み締切:624日(金)1700
            
(ただし、期限前に定員に達した場合はその段階で締め切ります)

URLフォームよりお申込みをお願いします。
 https://forms.gle/uRtMBSFEWdFSq3g87

案内ポスター: https://www.chubu.ac.jp/news/3877/
(ポスターの二次元コードからもお申込みできます) 

当日のプログラム
10
001005 主催校挨拶:竹内芳美(中部大学学長)
10
051010 趣旨説明:石井洋二郎
10
151045 大栗博司「思考の型を学ぶ」
10
501120 長谷川眞理子「リベラルアーツが目指す現代の人間像」
11
251155 下條信輔「主観をいかに客観的に研究するか?」
11
551205 休憩
12
051215 コメント佐々木閑
12
151300  パネルディスカッション
13
00 閉会


*フォームでのお申込みに不都合がある場合は
clace@office.chubu.ac.jp
まで、氏名、所属、連絡先を添えてお申し込みください。

(ご登録いただいた方には、前日までに接続情報をメールにてお知らせいたします。)

神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート主催:「ドゥルーズとクロソウスキー、革命の思想と体験の模倣ー『ドゥルーズと革命の思想』(以文社)をめぐって」のご案内

本科所属の飯野雅敏さんと氏原賢人さんが登壇するイベントが5月15日(日)に開催されます。

参加をご希望の方は下記のアドレスよりご登録ください。

http://promis.cla.kobe-u.ac.jp/seminars_info/20220515/

【第62回HMCオープンセミナー】 「ジャック・ラカンによる「人間」」のご案内

本科の原和之先生から、以下のイベント案内を頂きました。オンラインということですので、ご関心のある方はぜひご参加ください。

【第62回HMCオープンセミナー】
ジャック・ラカンによる「人間」
・日時:2022年4月15日(金)17:30-19:30
・場所:Zoomオンライン開催
・報告者:原 和之(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
・ディスカッサント:松本 卓也(京都大学大学院人間・環境学研究科 准教授)
・主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
・申込:4月13日(水)締切で、下記の様式でお申し込みください。
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2022/62-lacan-on-humanbeing/

【概要】
精神分析家ジャック・ラカンは、第二次世界大戦後のフランスにおいて精神分析をその基礎から問い直すなかで、言語学、哲学、文学等さまざまな学問分野を参照しつつ新たな理論を提唱し、20世紀の人文思想に広い範囲で影響を与えました。精神分析が「こころ」を対象とし、これを「ことば」によって治療しようとする営みである限りにおいて、その問い直しのためには「こころ」と「ことば」のそれぞれを、あるいはそれら相互の関係を、従来とは異なった仕方で捉えるということが必要となっていました

二回を予定している講演のうち初回の今回は、彼による「こころ」の再規定が、どのように「人間」を捉える捉え方に変更を迫ったかという点を考えてみたいと思います。ラカンは必ずしも「人間」を主題的に論じる思想家ではありません。彼の議論の中では「人間」よりもむしろ「主体」が問題にされるわけですが、こうした議論の焦点の移動を引き起こすに至った彼の思想形成の過程を見てゆくと、そこにはある一定の仕方で捉えられていた「人間」を根底から問い直すという契機があり、それが後期に現れる特異な「人間」概念──「人間(l’homme)」ならぬ「ニンゲン(LOM)」──にまで反響しているように思われます。

本セミナーでは、このうちラカンの思想形成の初期から中期、「こころ」の科学の認識論的基礎づけから「他者の欲望の欲望」の問題に、さらには「欲望の弁証法」に至る展開についての報告を糸口としつつ、彼の思想を出発点とした「人間」の多様なあり方の理論的包摂の可能性について考察します。


東京大学ヒューマニティーズセンター
humanitiescenter.utokyo@gmail.com

2022年度フランス語教育国内スタージュ講演会

日本フランス語フランス文学会、並びに日本フランス語教育学会、フランス大使館共催による、2022年度フランス語教育国内スタージュ講演会が下記の通りオンライン開催されます。
学会員である必要はなく、どなたでもご参加いただけます。
招聘講師はスタージュの講師でもあるPierre-Yves Roux 氏です。
詳細は添付の案内をご参照ください。
 
日時:3月19日(土)19時〜20時30分
場所:オンライン(zoom)
言語:フランス語(通訳なし)
対象:どなたでもご参加いただけます
参加費:無料(要事前登録)
事前登録をされた方に後日、アドレス等の情報をお送りします
スタージュ受講生は、プログラムの一環ですので、登録の必要はありません。
 

フランスにおける宗教的状況の特殊性

連続公開イベント第3回(全3回)フランスにおける宗教的状況の特殊性

連続公開イベント第3回(全3回)フランスにおける宗教的状況の特殊性

【日時】
2022年3月1日(火)18:30-20:30

【場所】
オンライン開催(Zoom・要事前申込)
こちらからご登録ください。

【言語】
日本語・フランス語(同時通訳付)

【詳細】
ゲストスピーカー
セリーヌ・ベロー Céline Béraud(社会科学高等研究院(EHESS)・教授)

講演タイトル
近年のフランスにおける宗教状況の変容
Les évolutions récentes du paysage religieux français

コメンテーター
渡辺優 Watanabe Yu(東京大学准教授)

司会
伊達聖伸 Date Kiyonobu (東京大学准教授)

【主催】
科学研究費補助金 基盤研究(A)「⻄洋社会における世 俗の変容と「宗教的なもの」の再構成——学際的比較研究」

【共催】
東京大学東アジア藝文書院(EAA)

【連絡先】
田中浩喜 hiroki.tanaka1027[at]gmail.com

フランス・カトリック教会と性的スキャンダル

連続公開イベント第2回(全3回)フランス・カトリック教会と性的スキャンダル

ポスターのダウンロードはこちら

連続公開イベント第2回(全3回)フランス・カトリック教会と性的スキャンダル

【日時】
2022年2月22日(火)18:30-20:30

【場所】
オンライン開催(Zoom・要事前申込)
こちらからご登録ください。

【言語】
日本語・フランス語(同時通訳付)

【詳細】
ゲストスピーカー
セリーヌ・ベロー Céline Béraud(社会科学高等研究院(EHESS)・教授)

講演タイトル
「性的スキャンダルがフランスのカトリシズムにもたらしたもの」
Ce que les scandales sexuels font au catholicisme français

コメンテーター
三木メイ Miki Mei(同志社大学講師・日本聖公会京都教区司祭)

司会
伊達聖伸 Date Kiyonobu (東京大学准教授)

【主催】
科学研究費補助金 基盤研究(A)「⻄洋社会における世 俗の変容と「宗教的なもの」の再構成——学際的比較研究」

【共催】
東京大学東アジア藝文書院(EAA)

【連絡先】
田中浩喜 hiroki.tanaka1027[at]gmail.com

 

長谷川まゆ帆先生最終講義のご案内

立春を迎え、春の気配が少しずつ感じられる時節となりました。

皆様におかれましてはご健勝にお過ごしのこととお慶び申し上げます。

さて、1994年の御着任以来、東京大学教養学部・大学院総合文化研究科にて長年にわたり教育と研究に従事され、本学に多大な貢献をされました長谷川まゆ帆先生が、本年3月末をもちましてご退職されます。つきましては、来る3月14日(月) に長谷川先生の最終講義が行われますので、皆様にご案内申し上げます。先生のこれまでのご研究の真髄に触れることのできる貴重な機会になると存じます。なお講義は、感染予防対策を徹底したうえで対面での実施を予定しておりますが、新型コロナウィルスの感染状況次第で延期あるいは中止になる場合がございます。その場合は改めてご連絡いたしますので、あらかじめご承知おきいただけますようお願い申し上げます

年度末の慌ただしい時期ではございますが、皆様には何卒ご出席を賜りますようお願い申し上げます。

教養学部歴史学部会主任 黛秋津

教養学部教養学科フランス研究コース主任 伊達聖伸

                    記

最終講義題目:

「女と男と子どもの関係史に向けて――近世フランスの法と身体/感情を中心に」

日時:3月14日(月) 16:00~18:30

場所:東京大学駒場Iキャンパス18号館ホール

地図: https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html

*  *  *

 

最終講義へのご出席を希望される方は電子メールにてhasegawa2022finallecture[at]gmail.com([at]を@に変えて下さい)宛てにご連絡くださいますようお願い申し上げます。

ご不明な点がございましたら、上記アドレスにメールでお問い合わせください。